ナデッチの南インドでなんとなく日記

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こころ

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ご無沙汰してます。
みなさまこんにちは。ナデッチです。


先々週末に、お友達でもあり、一緒にお仕事も
しているVvくん(ここではヴィヴィ君と呼びます)の
いとこの結婚式に行ってきました。


私でも、流石にわかる、これは結構大きい規模の結婚式だわ。
という感じだったのですが、感想を一言でまとめるなら、


『親族が、よくもまあこんなにみんな見事に集まって、
こんな長い時間を過ごしてくれるものだ。』


いろんな意味で、感激しました。
簡単に例えるなら、

もし私の弟が結婚するとなったら、、、、

 


私の義父母が結婚式〜披露宴〜2次会、3次会、、、
翌日も宴会。残ってくれるか?



。。。。。。

 

 

まあ、おそらく十中十九、

来ないでしょうね。

ていうか、うちも呼ばない。






それはいいとして、
豪華な料理が朝から晩まで2日間振る舞われ、
豪華な衣装と、老婆から若者、子供までが
一緒にダンスを踊り、どこかの歌手が歌い、
ああ、結婚かあ〜。。。。

 

と感慨深くもなり、
他の人と、出会いからやり直したいわー。。。。
と思う自分もあり←


いや〜、結婚式って、
ホント、いいものですね。


おしまい!



となるわけもないんですが、
ほっこりした気持ちのまま帰途に着いたのでした。



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行きも帰りも寝台夜行列車で行きました。
2AC(トゥーエーシー、要は2等車です。)の席が
直前予約だったにもかかわらず、
なんとかwaiting listで取れてラッキー。


(ここでは端折りますが、インドの電車ってのは、
1週間〜1ヶ月前にみなさん予約するもので、
いつでもどこ行くにもまあ、キャンセル待ちが
多いです。夜行電車はいつも予約でいっぱい。
寝てるうちに目的地に着くし、ホテル代浮くし、
という感じなのでしょう。
逆に日中を移動に費やす電車は
予約空いていることが多いですね)



ツイッターやら、過去日記でも書いたかもしれませんが、
インドのいいとこってのは、
大人が、子供と自然に接するところだと思います。


え?よくわかんないって?


だから、電車で隣、向かい、近所になった人が
普通にうちのお子たちに話かけ、
そのまま一緒に遊びだしたりしてくれる感じ。

『子供の相手』
と言うよりもむしろ、
対等な、『小さなおとな』として
対話してくれるとこですかね。


日本じゃ、ないわあ〜。。。と思います。
インドの良いとこ。




帰りはタミルナドゥのティルプールと言う駅から
乗ったのですが、
次の停車駅で乗ってきたおば様が、


「もしかして、日本人???
ついこの間、日本人のお客さんがうちに来たのよー!」


と話しかけてこられました。

おば様は、
息子さんの結婚式を2週間後に控えており、
もう準備で大忙しな日々だそうで。



(インドの結婚式は、母親が超多忙になるよう
できているのですよ。
そもそも結婚相手を探し出すのも
母がメインで頑張るわけですし)


「今日もね、ほら、結婚式だと親族とかに
サリー、配らないとだから。
買い出しに行ってきたの!」


わあ〜!!何着買ったの?!


「35着よ!!!」


うわ〜お!!!
それはすごい。




ちょっと話脱線しますが、
サリーの値段は、ほんと様々で、
ですが、私の住む町にある
結婚式用サリー屋さんだって、
軽い気持ちで覗いてみたら、
一番安いのが日本円で15000円〜で、
結婚式で参列者が着るようなゴージャスなやつは
8万円〜でしたよ!!!

普段「インドの服安い〜!」なんて
数百ルピー(千円しない)で買ってる私。


戦慄が走りましたね・・・・・



こっ
こんなに高いのか。。。。
こんなのを、みんな何着も買うのか。。。。と。



参考までに書いておくと、
うちに毎日お掃除に来てくれているランミヤ、
彼女は1日30分かけて、床をはいてモップ掛けし、
バスルームを磨いてくれるのですが、
1日(1回)当たりのお給料は140円です。

彼女は去年結婚したのですが、
「私だって、サリーを配らなくてはならなかったのよ!!」
と、このおば様の話をしたところ、教えてくれました。
彼女の場合、1着千円くらいのを
10着ちょい用意してプレゼントしたと。

それは彼女の月収を超える金額です。
彼女は年収に当たる金額を、銀行から借りて
結婚資金に充てていました。


そしてこの、目の前にいるおば様、
どう見ても私がついさっき参列したお式と
同じような内容を考えているので、
購入したのはシルクサリー。。。。。

すごい世界だわ。。。。



で、話戻して、
そのおば様が最近迎えてたという
日本人のゲスト、(息子さんのお友達)
6ヶ月の赤ちゃんを連れてこられたのですって。

6ヶ月の赤ちゃんが、おば様の作るイドリやら
ニールドサをなんでも食べたのよ〜って
すごく嬉しそう。


日本にも訪れたことのあるというおば様、
とても不思議そうに、
「どうしてあんなに綺麗で洗練した国なのに
(その日本人のママも)インドの方がいいって、
帰る日に泣いていたの


とおっしゃるので、
ああ、それはね、インドは人を一人にしないし、
誰もが子供を、特に赤ちゃんを大好きだから
じゃないですかね?


と私がそう伝えると、
「そう、彼女もそう言ってたのよ!!」と。



ちょっと前に、私の友達のいとこや、近所の友達が、
っていうか、私が住んでいるマンションでさえ
1歳未満の赤ちゃんを常にどこかで
見ることができるんですけど

絶対一人で子育てに向かい合うようなことは、ないんだよね。


極端な話、
一人がオムツ変えて、
一人がミルク用意して、
一人が洗濯して、とか、


住み込みヘルパーさんのような人が
産後2、3ヶ月くらい24時間体制でいてくれて、
アーユルヴェーダのマッサージを
自宅で受けれて、

毎日誰か、自分の母とか、母姉妹、自分の姉妹が
わらわらと訪れて、というか数ヶ月滞在して
賑やかに、赤ちゃんを迎い入れる感じ。


ご両親は?とおば様が彼女に聞いたところ、
『みんな忙しくって』
と返ってきたそうで、

 

 

わかる。

 

わかるよ!!!


あの日本で感じた、
産後自分一人でなんとかしろという空気。
子供は全部ママの責任。
電車もバスもどこもかしこも冷たい空気。
(実際うちの息子が3ヶ月の時、電車内で微笑んでたら、
「あの、僕に向かって笑いかけられても困るんですけど!!」
と、わたし文句言われた事もあります。)

子供を外に連れ出しても、家にこもってても
「赤ちゃんがかわいそう」言われるし、

言ってくる割に、何か手助けしてくれるわけでもない。



やってらんないよね。


働いて給料持って来ればいいと思ってる夫とか、
子育てで一番必要な時期、時間帯に家にいない夫、
口出しだけでなんの協力もない親、


いらないよね。


 

 

ああ、すみません話がとってもずれました。

 

 


なんかさ、

 

なんのために生きてるのか
子供にすら、生きてるってそう悪いもんじゃないよ。
と言うビジョンすら見せられない
(少なくともわたしは日本では無理でした。)
窮屈な日本を思うと、



何か物質的に、物足りないとインドに対して思ったとしても、
それをはるかに上回る精神的なプラスが、
ここにはあるよね、と
毎回思うんです。




なんか長くなってきたので、この辺で。
読んでくれてありがとう!





蛇足だけど、
『忙しい』

って字は、「心を亡くす」と書くわけで、
だとすると、日本人のほとんどの人が
こころ失ったままなんだなーと。
いつか変われる日が来るのかしら