ナデッチの南インドでなんとなく日記

海外行きたいなら絶対に知っておきたい!今すぐチェック!!なんて情報はありません。

ムスリムのお話。

 

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こんにちは。ナデッチです。

今日は、お昼食べに(←)ささっと結婚式に行ってきました。

 

 

私が住んでいる物件は、ワンフロアーに最高で6件が詰まっています。

なぜ「6世帯」という書き方をしないかというと、

 

 

1件に住む人数がバラバラだから。

 

 

基本、クリスチャンやヒンドゥーは、

親+子。(+祖父母)で暮らしています。

 

 

 

が、ムスリム。。。。

 

 

 

 

 

2ベッドルームのお家なのに

なぜか想像もできない人数が詰まっていることも

あるんですよ。

 

 

まず基本、ここのムスリムは子沢山が多いです。

4人とかざらな感じ。

 

 

で、例えば近所のお家は、

爺婆、その娘2人、その旦那、子供は合わせて3人、

あと爺の兄弟?

 

 

 

 

ねえ、、、、

どうやって寝ているの???

 

うちと同じ間取りだよね???

 

 

 

 

 

ワンフロアーに最高で6件が、と書いたのには

他にも意味があって、

例えば901号室と902号室は、居住者が同じなのですが、

間の壁を取っ払って、巨大なお家に改造してあったりします。

 

 

何度かこの街のマンションやモールの建築現場を見たことが

あるので、ぶっちゃけ言いますけどね、、、

 

 

地震きたら、まあ全部崩れる構造。

 

 

 

骨組みだけ鉄筋入れて、あとは、土を固めて焼いたブロックを積んで

お家にしてあるんです。

 

 

 

壁にハンマーで、一発ドゴン!とすると、

簡単に崩れる感じ。

いや、椅子の背もたれで、壁にぶつかっても

崩れちゃう感じ。

 

結構脆いです。

 

それでも崩れないでいられるのは、

ここ南インドは大きなプレートの上に位置しているから。

 

 

ここが日本だったら、即日終了ですよ。

 

 

 

 

なんの話だったかな。。。。

 

 

 

あ、そうそう、結婚式。

 

私が南インドに住んで、13回目の結婚式お呼ばれでした。

結構行ってるよね?

 

 

今月はあと2本呼ばれています。

 

 

 

日本と違うのは、みんな来てきてー!な人が多い点。

たくさんの人に来てもらうことが最高の祝福なのだそうです。

 

そして、ご祝儀、ありません!

来て、ご飯食べてってー、という感じ。

 

 

 

 

今まで様々な結婚式を見てきました。

ヒンドゥー、ムスリム、クリスチャンで

やり方が全く違うのですが、

 

豪華さもピンキリ。

やりすぎ。って時も。

 

 

 

そして、今日のは、

今まで行った中で、一番質素なお式でした。

 

 

ムスリムのお式だったのですが、

街の、海に近い、超ローカルな人しか行かないエリアにあるホールで、

行くと、男性は0階(日本でいう1階)、女性は1階(日本の2階)に

分かれます。

で、新婦や親族にお祝いの言葉を述べて、、、

と思ったら、

 

「ランチ食べた??」

と皆から聞かれるので、新婦の周りにも人沢山だし、

先にランチ(別室)へ。

 

 

大多数のムスリム婚用のホールのお食事スペースは、

ながーーーいテーブルが並んでいて、座ると

マトンビリヤニとチキンのから揚げが超大皿にドカッと

盛られたの、渡されます。

 

 

だいたい、どんぶり大盛り1杯くらいのお米の量。

 

 

で、それを右手で、(神社でお口お清めの時見たく)

スプーンにして食べるのですが、難しいよね!

マイスプーン持参すればいいのに。いつも忘れます。

 

 

12時から2時に来てください、と招待状には書いてあって、

着いたら2時だったのですが、ちょうどいい感じ。

 

ジョージーという、クリスチャンの、

前にわたしが住んだ部屋のオーナーに

ちょうど会ったので、一緒に食べることに。

 

 

「わたし今日もう忙しくって、お腹ペッコペコなのよ!!」

と言うジョージー。ちなみに50代女性です。

 

 

周りのムスリムもびっくりな食べっぷりに

わたしは若干引いてました。

なんせ、彼女、3皿食べたからね。。。。

どんぶり大盛り3杯。。。。

 

 

そして、手を洗い、シメにアイスと、

謎のオレンジ色の甘いものをいただき、

(今日のは本当謎だった。なんか、玉ねぎ炒めたような見た目で

超絶甘いというやつ)

 

さあ、新婦に挨拶を、、、という所で、

 

 

「私、今からもう一本結婚式行かなきゃなのよ。またね!」

ジョージーは颯爽と去って行きました。

 

 

 

新婦は、キラッキラで重そうな真っ赤なサリーを着ていて、

その一家は、ぽっちゃりさんなのですが、

またそれが可愛くって、よかった♡

 

 

挨拶の後、「まあ、椅子にでも座って見てってよ」

 

 

と、大抵促されるのですが、

新婦の周り、一部屋に、プラの椅子が大量に置いてあって、

なんとなしに、皆座り続けています。

 

(私はここで帰ったけどな)←

 

 

どの人も、かわいいわ〜、キレイやわ〜

という感じで、特にお婆ちゃん達がね、目を細めて

ただただ新婦を見つめる空間。。。。

 

 

 

ちなみに午前中に、ニカーと呼ばれる儀式があるのですが、

それは、男性フロアで、新郎と新婦のパパとで、

契約書にサインする行為。

(新婦の一切の責任は新郎が負います。って)

 

所有権が新婦父から新郎に移ってる間も、

新婦はただただじっと上の階で待ちます。

 

 

どうよ?

 

 

 

私はムスリムのご近所さん、

とりわけ同世代や、私よりちょっと若い世代と

話す機会があるのですが、

 

 

ムスリムであることが一番幸せである彼女たちを、

なんにも否定しようという気はさらっさらないのだけど、

 

この、女性は所有物(もちろん尊ばれるけどね)な点は

私の心には受け入れられないです。

(だからこそ、そのことを一々伝えたりなんてのもしません)

 

 

 

私は、男だから泣くな、とか女だから女らしくしなさい、とか

そういうのを一切自分の子供には言いません。

 

『人として、それってどうなの?』

が全て。

 

 

でも、ムスリム社会にそんなフェミニズムが浸透するのは、

何世紀かかっても来るかどうかわからないなあ。

来ないだろうなあ。。。。

 

 

とりあえず、ここのムスリム女性は、

今のままで幸せってことになってるし、

いいのか。

 

と強引に思うことにしてます。

 

 

 

さてさて、

今日のお式は、お花の飾りが一切ないシンプルなものでした。

新郎も若く、これからの2人、って感じ^^

 

みんなニコニコで、そんな参列者に囲まれてて、とっても素敵。

 

 

 

物があるから幸せ、物がないから不幸せ、ではないよね。

 

 

ジュエリーやブランド物 持ってても、もっと欲しいもっともっと、、、

って不幸せに思う人もいるし、

 

なくても不自由に感じないし、健康に生きていけて幸せ、

と思う人もいる。

 

 

欲なんて、抱いたら際限ないから、

今あるものに感謝して日々過ごしたいね。

 

 

なんて お子達と話したのでした。

 

 

 

 

余談ですが、式場があまりにローカルな場所で、

リキシャ(3輪タクシー)で行ったのだけど、これは

帰り大変そう、、、って思ってたら、

リキシャの運ちゃんが「帰り迎えに来ようか?」と

言ってくれて、ラッキー♡ 

 

 

彼はナントその時お代をいただかず、

帰りに私を送り届けた際、

片道Rs.27(40円くらい?)だったのですが、

100渡して、好きなだけ取ればいいよ、と思ってたら、

彼が頂いたのは、往復でRs.60でした。

(プラスで10円とった感じ)

 

 

いいのそれで?と聞くと、

おっちゃんは、ニカッと笑って、

「十分頂いたよ。サンキュー!」だって。

 

 

なかなかいい日でした。

 

 

ではでは今日はこの辺で。

寄ってくれてありがとう!